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日本とフランスで合わせてピアノ科、フルート科、室内楽科、ピッコロ科でそれぞれ学校を卒業♪フルート吹き初田章子の、大好きな音楽にまつわるひとりごと♪

by 初田章子

音に託す

昨日、師走の大変お忙しいなかクリスマスチャリティーコンサート東日本大震災復興支援
に御来聴頂いたたくさんのかたがた、本当にありがとうございました。

リハーサルに家をでる前、ちょうど
東日本大震災のドキュメントをテレビで放映していました。
本番前だというのに見ていると涙がおさえられなくて、途中で消して顔を洗って家を出ました。

それでも本番中のバッハの無伴奏パルティータ演奏中に
思い入れがこみあげすぎると泣いてしまいそうで、
「演奏家が悲しい表現で本当に泣いたらだめだよ」
と仰ったクリスチャン・イバルディ氏の言葉を思い出していました。
音に心をこめること、心を音にすること、どちらも、
これからの自分がずっと追い求めて行きたいことのように感じます。

オルガニストの桑山彩子さんのあたたかで自然な音楽、本当に素敵でした!!
河原町教会聖歌隊の厳かな声、ノートルダム小学校の合唱の美しかったこと・・!!
ゴスペルの方たちが出番の都合上聴けなくて残念。。
声って、なんであんなにストレートに心を打つんでしょう。。

小さい頃からの夢のひとつに、
母と一緒にチャリティーコンサートができたら、という思いがありました。
今回お声をかけて頂いて、親子共演の貴重な機会を与えて頂き、感謝でいっぱいでした。

言葉で伝えられる思いはたくさんあるけれど、
あるところまで行くと言葉を使うことに壁を感じる瞬間があります。
伝えられない思いが音になって、音で触れあうように何かが伝えられるとき、幸せを感じます。

・・いつもなかなかうまく伝えられない「ありがとう」や「ごめんなさい」が
母に演奏で伝わっていると良いのですが。。(><;

まだまだ未熟な人間の自分を痛感する日々ですが、クリスマスの近づくこの時期に、
自分と自分の音楽のありかたに向きあえるこのような機会を頂けたことに、あらためて感謝です。
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by flbouquet | 2012-12-17 02:47 | フルート