日本とフランスで合わせてピアノ科、フルート科、室内楽科、ピッコロ科でそれぞれ学校を卒業♪フルート吹き初田章子の、大好きな音楽にまつわるひとりごと♪

by 初田章子

幸せという名の感情

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今日は七夕☆ 織姫と彦星が年に一度出逢える日、とされています。
一年に一度、誰よりも好きな人に会えた時のその気持ちって、
どんなに幸せなんでしょう。。

過日6月25日(土)、東京文化会館での
名倉淑子先生のヴァイオリンリサイタルに行ってきました!

その前のオケ練習が早めに終わって、時間の余裕を見てラッキー!♪
といそいそと向かったものの、
何故か新宿駅で電車を降りてしまって、改札を出てから呆然。
かつては自分も卒業演奏会で出たはずの
東京文化会館のある上野駅にひきかえすことおよそ30分。電車の中で半泣き。

紆余曲折を経てホールにたどり着くと、
ロビーに鳴り響く一曲目、バッハの無伴奏ソナタ三番。
うああああ遅れたー(;o;)…!!

へこみつつ2曲目のストラヴィンスキーから客席へ。
「ヴァイオリンとピアノのためのディヴェルティメント」
と題されたその曲は、オーケストラ版のバレエ音楽【妖精の接吻】
として大学時代にはまっていたお気に入りの曲で、
2年ほど前に工藤重典先生がフルート編曲してパリのコンサートで演奏されていたのを聴いたものの、
オリジナルでヴァイオリンソロ用にされたものを聴くのは初めてでした。

オーケストラで聞き慣れてしまっていた曲なので最初だけ、
頭の中で補うように他の楽器の音が鳴っていたのが、
曲が進むうちにすっかり、名倉先生と橘高さんの音楽の世界に引き込まれて行きました。
最後にはストラヴィンスキーが一番言いたかっただろう音楽の中身を堪能していて、
シンプルで美しくて豊潤な世界に贅沢にひたっている自分がいました。

圧倒されつつ休憩をはさんでの、
フォーレのソナタ第一番、これがもう、

めっっっっちゃくちゃに素晴らしかったです!!!!

よく京都フランスアカデミー室内楽クラスで
クリスチャン・イバルディ氏にこの曲でレッスンを受けにくる受講者がいて、
イバルディ氏が自ら弾き、演じつつ示されるフォーレの音楽に
譜めくりでちょこっと近くにいるだけですっかりめろめろになって
なぜか楽譜まで買ってしまった大好きなヴァイオリンソナタ、
この曲を名倉先生が一体どんな風に演奏されるのか、こわいような楽しみでした。


結果は、
言葉が追いつかない感動……!!!!!!

パリ留学中、よくオペラを観に行っては、
感情や認識が追いつく前に涙が頬を流れている、
という大きな大きな感動があったのですが、
それと同じ感覚を久しぶりに感じました。

凄かった。。。

特に二楽章の素晴らしさといったらもう、
楽器や音楽をはるかに越えた、気が遠くなって宇宙を感じるような、
何か別の空間が生じているようなひとときでした。

うーん、あの素晴らしさは私の拙い文章力ではまだまだとても表しきれません。。
2週間近く経った今でも、凄いとか素晴らしいといった言葉がうすっぺらに感じるほど表現が見つからなくて、
幸せの余韻だけが自分をとりまいている感じです。

巨匠、という言葉が自然とわき上がってくるような、音楽の神様に感謝の祈りを捧げたくなるような、
幸せな幸せな時間でした。

あんな感動を人に与えられるような、
音楽の真髄を具現化できるような、演奏ができる人になりたいものです。。
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by flbouquet | 2011-07-07 20:23